高校入試は知識を問う問題から考える問題へと平成17年ごろから変わってきています。単に「知っている・知らない」を確認するための問題ではなく、その事実や事象がどのような意味を持つのか？なぜなのか？より深い洞察が試される問題へと変化しています。文章で筋道立てて答えなければならない問題も出題されます。複合的な視野のもとに答えなければならない問題もあります。リスニングもスピードがあり、聞かれたことに対し英作文で答える形式が含まれています。こういった層の厚い問題を50分で解くということは、テクニックと訓練が必要です。当然付け刃でどうにかなる問題ではありません。中学1年生から対策を採ることが望ましいと言わざるをえません。学校の定期試験の結果がよいからと言って「考える力」をもっていると判断するのは、早計です。学校の成績は、実力を示すバロメーターにするには、少々難があります。それは、中学校の定期試験・実力試験には範囲があり、基本レベルであるのに対し、高校入試は問題が上記のように進化しているからです。
地道に勉強することを積み重ねることによって「考える力」や実力は身についていきます。本物の学力は、時間をかけて身につくものです。高校入試のレベルもお子様の将来を考えるにあたって、ぜひご認識ください。