大人の世界では、 約束の日時を守らなかった場合 約束の書類を準備できなかった場合、 いかなる約束をも 果たせなかった時には、 信用をなくします。 信用をなくすということは、 人として扱ってもらえない事に相当します。
場合によっては、 仕事を失うでしょう。 自分のお得意様を失うでしょう。 それが どれほど 辛いことか 中学生の皆さんには、 なかなか わからないかもしれません。
大人になって 自分が誰からも相手にされないということは、 自分という存在が社会の中で 認められないことです。
かつて同じ職場に勤務していた 私の後輩が、 納期に間に合わない事を理由に 自殺しました。 納品の朝まで 彼は仕事をしていました。 とても明るくて まじめだったので、 まさか そこまで 考えているとは、 思いませんでした。
しかし でき上がらなかったのを苦にして の結果でした。 おそらく 納品ができないことで、 今後 配置換えにあったり 上司に叱責されたあげく 左遷させられる事を恐れていたのでしょう。 この業界に身を置いても 自分の居場所は ないと判断したのだと思います。 (自殺の賛否は別として、 そこまで追い込まれるということです)
約束を 自分から守らないのなら いざ知らず 不可抗力もしくは一生懸命してでも 約束を守れない事もあります。 それでも大人は 責任を取るのです。
どんなに理不尽な事でも、 甘んじて受け入れなければなりません。
社会人としての厳しさは、 皆さんが考えている以上です。 お父さんもお母さんも そんな厳しい社会の中で 働いて、 君たちを 一生懸命育てているのです。
せめて 約束の時間は、 守りましょう。 やらなくてはならないことは、 きちんと果たしましょう。
約束を守れる人は、 生活も勉強も 結果がきちんとついてきます。 守れない人は、 すべてにおいてルーズです。
そういう人は、 成功しません。
人として 最低限の約束は、 守ってください。