全国学力テストの結果において 長崎県の小学生の国語の学力が全国平均を下回っていたと、 今日ニュースで報じていました。
確かに これは由々しき 問題だと思います。 国語力は、 全ての学力の支えになります。 読み解く力が 弱いということは、 他の教科にも影響があります。
実際に 教えていても、 文が意味していることをつかめない小学生は、 多いと思います。
現象としては、
まず 第一に 言葉を知りません。 漢字を苦手とする皆さんも増えていると思います。 小学6年生になっても、 全てひらがなで書く生徒さんもいます。 (一部中学生でも(涙))
第二に 文が描く世界を 想像できません。 情景描写している内容を 頭の中でおもい浮かべたり、 登場人物の心情を思いはかることが 苦手です。
第三に 自分が思っていることや考えていることを 第三者にわかりやすいように 筋道だてて 簡潔な文章で表現することが できません。
知識としてのインプットが難しいのであれば、アウトプットである文章が書けないのは、 もっともだと思います。
どうして 国語力の低下が起こるのかと言えば、 理由は 多方面にわたるでしょう。 一つだけではないので、 学校のせいにばかりするのは、 どうか?と思います。 読書や 言葉のおもしろさに まず 触れさせるのは、 家庭の役割です。
たとえば、 私達の世代では ゲームやDVDなどの娯楽は ありませんでした。 絵本や 本は、 楽しみでした。
今は、 絵本や 本よりも 刺激的で、 瞬間的な快感が得られる 娯楽は、 たくさんあります。 絵本や活字から得られる 想像&創造の世界に 幼い頃から 触れるのは、 大事なことです。
加えて 今は、 ほとんどの家庭が 共働きです。 ゆっくり子供たちに 絵本を読み聞かせてあげる 余裕が ないと思います。 これは 家庭環境というよりも 社会構造の問題が 大いにあると思います。 読んであげたくても 読めない!という悲痛な声も聞こえてきそうです。
本のおもしろさや 絵本の美しさに 今さら 何の感動も覚えないというようであれば、 言葉遊びのおもしろさで 興味をひくのもいいと思います。 早口言葉や しゃれ (ふとんが吹っ飛んだ!)なんていう言葉遊びの教材は、 どんな小学生でも ノリノリに勉強してくれます。 中には 川柳で おもしろい句をたくさん 作ってくれる 小学生もいます。
「楽しさ」というのは、 勉強において大事なポイントです。 何か 興味をひくような その生徒さんのツボにはまるような ことがあれば、 しめたものです。
突破口が必要ですね?
私も及ばずながら 試行錯誤の毎日です。
1人でも 国語苦手意識から 開放される 生徒さんが多くなるといいと思います。