「英語が嫌い!」という生徒が増えているような気がします。 理由を聞くと、 「覚えられない」「文法がわからない」という声が大多数を占めます。
覚えられないのは、 日本語と仕組みが違うので、 アルファベットの並び方に違和感があるからです。 ローマ字がわかる生徒は、 覚えられないと言いません。 ではローマ字がわかる子がなぜ覚えられるかと言うと、 文字の並びと発音が比較的一致するからです。
日本語は、 音と文字が一致する言語です。 英語を日本語と同じ体系で覚えようとすると矛盾が生じます。 すると丸覚えをしようと試みますが、 覚えられないのです。 関連性や理論付けがないから、 丸覚えは効果がないのです。 そのうち―覚えられないからおもしろくない、 やっても無駄、 面倒くさい―になってしまいます。
文法がわからないのも、 一つ一つの単元がごちゃごちゃになってしまい整理がついていないのが理由です。 be動詞と一般動詞の混在がその大元です。 進行形が出てくるあたりから混乱が始まります。 助動詞・不定詞が出てくると混乱が決定的になります。
何の教科でも反復練習が大事だということは言うまでもありませんが、 暗記教科といわれる英語・社会は反復練習だけでは難しい部分があります。 理由付けや理論的な関連性で覚えるのが忘れないコツだと思います。 もちろん「好き」ということは、 何にも勝る上達の条件です。 嫌いなのを好きになれ!というのは、 暴言ですね? でもなにかきっかけがあれば、 好きになるチャンスはあると思います。
世界各国を紹介した番組を見る、 好きなアーティストの曲を覚える、 メール友達を作る、 海外旅行に出かける、 留学生を招いたイベントに参加する… チャンスはいろいろ作れるものではないでしょうか?