河竹会ブログ

目標

中間テストが一部 返却されました。

ある生徒さんと 私は約束をしていました。

英語で80点取ること!

もし80点以下だったら、 坊主!!

マジ?  と 本人は半ばあきらめがちな表情で 約束しました。

無理もありません。 定期テストで50点、 実力テストで40点ぐらいしか とれないのですから…

本人の中で、 英語は苦手=できない!と決め付けて 勉強しようとしていなかったのです。

私は わからなくて 点数がとれないのではなく、 きちんと取り組んでいないから点数がとれないと 考えていました。

英語が苦手な生徒さんに多い傾向は、 音読をきちんとしないということです。

この生徒さんも 実は 音読がものすごく苦手です。

特に教室の中で あてられると 緊張して 何回も失敗を繰り返してしまいます。 そのうち他の生徒さんに 笑われて、 ますます読むことに苦手意識を持ってしまったのです。

ある日 残して 私の前だけで、 音読させました。 すると すらすら読めるのです。 こんなに上手に読めるのに、 苦手意識を持つなんてもったいない!と思いました。

それから 問題を解かせてみると、 ちゃんと 解けます。 ただ しっかり取り組んでいない-すなわち 勉強していないので、 単語を覚えていません。

単語を覚えて、 文法の理解をして どうにか 少しずつ できるかもしれないという感覚が 出てきました。

音読の効果は、 試験中に 口をついて 出てくるということです。 その後 しっかり正確にかけるかどうかということが ポイントになるのです。

まず 読めないと ただむやみに 書いて覚えたところで、 ど忘れ状態が 出てきます。

特に緊張に弱い生徒さんには、 頭真っ白で忘れることは、 十分考えられます。

英語は 語学ですから、 話せて 書く訓練の2段構えで 勉強することが必要です。

結果は78点でした。 でも よし!としました。 坊主はなし!

2点足りないといえば、 足りません。 しかし これまでと違って、 積極的に 取り組んでくれました。

次の目標は、 90点です。 本人も 二つ返事で 「がんばる!! 90点取る!」と宣言してくれました。

必ずできると思います。

この生徒さんに必要なことは、 自信です。

やったら 結果がついてくるということが わかったというのは、 今回の収穫です。

やれば、 できたという自信が、 音読に対する苦手意識を変えたり、 覚えられないというコンプレックスを覆してくれたと思います。

ちなみに 覚える作業としての音読は、 かなり効果があります。

声を出して 読んだり 繰り返し 何度も言うことは、 脳に刺激を与えます。 より鮮明に記憶が残りやすくなります。

「たかが 音読 されど 音読」 です。

小学生の皆さんも 1年生の時 国語の教科書を大きな声で 読んでいたと思います。

読み書きは、 勉強の基本です。

ついでに もうひとつ 大事なことは、 大人のサポートです。

「できるじゃない」 「読めたね!」 「わかっているよ、 大丈夫!!」という声かけは、 ものすごく大事です。

自信がない生徒さんには、 魔法の言葉です。

どうしても家庭では叱責する傾向にありがちだと思います。

そのためには、 大人も余裕を持って 子供を見つめないといけません。

そう 自分に言い聞かせて、 私も日々生徒の皆さんの前に立っているつもりです。

次の期末試験には、 また勝負をかけます!!

だって 私も悔しいんです!  シュンとしている子供の顔を見るのは!!

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