今日は、 ちょっとまじめに・・・
大阪の高校で体罰が問題になりました。
また柔道界をめぐるパワハラ(パワーハラスメント)が問題になりました。
指導する側の姿勢の問題を問われていると思います。
暴力をふるうのは、 いけないことです。 しかし 日本一、世界一の選手を育てるのに、 厳しい対応が必要な場面が実際にはあると思います。
暴力でそれをわからせる必要はないと思います。
しかし ちょっと 小突いたり、 勢いで物を言ったりすることはあると思います。 ちょっとしたことで 生徒自身は、 指導者に反感をもつでしょうか? いや 持つかもしれないし、 持たないかもしれません。
話は 少々違う方向かもしれませんが、 セクシャルハラスメントの定義は、 ご存知でしょうか?
好きな男性からスキンシップをされたら、 いやだと思う女性はいないと思います。 しかし 嫌いな男性から ちょっと肩でも触れたら、 嫌悪感を持つのが女性です。 つまり 感じ方なのです。 女性が いやだと思うとセクシャルハラスメントになってしまうのです。
同じ行為でも Aさんは、 なんでもなくて、 Bさんはセクハラになってしまう。 男性にとって理不尽この上ありません。
では 生徒と教師の関係はどうでしょうか? どうしても生徒の方は、 教えてもらう立場ですから、 先生に反抗するなんて絶対できません。
それを忘れて 先生が力を入れて指導しているうちに 手が出たり、 言葉の暴力が出てしまうと、 次第に生徒は反感を持ったり、 自己否定を繰り返し、 自殺に走ることも考えられます。
つまり 教える側は、 何を伝えたいのか? 何をわかってほしいのか? そして その課題をクリアしたら、 どんな未来が待っているのか? 生徒に伝わるような指導上の工夫が必要だと思うのです。
柔道界のパワハラの問題は、 指導者と選手のコミュニケーションが足りていなかったのが、 一番の問題だと思います。
日本一いや世界一になるために きつい練習をいとわないほどタフな選手たちだと思います。 でも 今どきの子供たちであることも否めません。
わかるように教え育んでいかないといけないと思うのです。 そこにあるのは、 子供たちの未来を真剣に考え、 滅私奉公するほどの深い愛情です。 感情ではなく、 愛です。
今の子供たちには、 語彙が少なくて よく伝わらないことも 一つずつ噛み砕いて教えていかないといけないと思います。
それは とっても手数、工数がかかって、 面倒なことです。 でもやらなければ、 絶対にわかってもらえないと思います。
体罰もパワハラも 一番大事な 根底に流れる「愛」を伝えきれなかったのが、 痛い点だったと思います。
体罰に関しては、 事実関係がどうだったのか? 私は当事者ではありませんが、 一流選手を育てるには厳しい部分が必要だったと思います。と同時に果たして 教えるマインドが一流だったのか? 私は教える立場に立つ人間として、 単に指導者を責めることもかばうこともできません。
ただ 他山の石とするのと同時に、 批判を恐れて 生徒や保護者の顔色を見て 正しいことができない指導者にはなりたくないと思っています。
口幅ったいですが、 一人の人間を大事に育て、 教え育む愛をもった人でありたいと思います。
指導者というには、 まだまだ 足りないー 私も発展途上の人間です。
日々 皆さんといっしょに成長できるよう 心して教室に向かいたいと思います。