河竹会ブログ

時間と手間

 今日は 久しぶりの卒業生の生徒さんとその保護者さまに お会いしました。 


 


 元気に高校に通っているようです。 お二人の明るい笑顔を拝見できて、 私も元気をいただきました。 


 


 お母様は、 私どもにとても感謝してくださっています。 


 


 「河竹会がなかったら、 河内先生と竹田先生がいなかったら、 きっとこの子は、 今の高校に進学できていなかっただろうと思います。」とおっしゃってくださっていました。 


 


 ありがたい言葉です。 


 


 受験生や 成績で悩んでいる生徒さんや保護者の皆さまをサポートするのは、 私どもの仕事のメインです。 


 


 そのために 月謝を払い 入会してこられるのですから、 その見返りがなければ、 特に保護者の皆さまが満足することはありません。



 時に 「お金がかかっているのですから」と ストレートに言われることもあります。 


 


 一生懸命働いて得たお金を使うのですから、 それもやむをえないことと 私も重々承知しているつもりです。  



 
 気持ちとしては、 月謝以上のものをお返ししたいと思いながら、 そうもいかないこともあり、 忸怩たる思いを抱くこともあります。 


 


 一番よいのは、 生徒の皆さんも保護者の皆さまも 私どもも HAPPYであることです。 (今日の生徒さんと保護者さまのように)


 


 そのためには、 いろいろな種をまいておかないといけません。 


 


 まずは、 私どもと生徒さんとの関係を 信頼に足る関係に保つこと、 保護者の皆さまにも 頼りになる存在で私どもがいることが 大事です。 


 


 生徒さんのとの関係においては、 まず その生徒さんの資質をよく観察するところからスタートです。 


 


 よいところはどこか? 
  足りないものは何か? 
  思考過程に何か習癖や問題点はないか? 
  性格的に伸び悩む資質を備えていないか? 
  コンプレックスや失敗体験が足を引っ張っていないか? 
  好きなことは何か? 
  食事は好き嫌いないか?(成績と偏食は、相対的関係が認められています。)
  家庭環境は? 



 総合的に見て その生徒さんが抱えている問題が 何か?を捉えることによって、 成績アップや勉強に対する意欲をかきたてるヒントが得られます。   



 
 大げさに言えば、 人間を見ることで 大まかな将来を見立てていくのです。 


 


 よい資質は伸ばす。 隠れた才能は、 表出させる。  自信のなさは、 実際によい点数をとることで克服する。 


 


 そのための努力を指導する側が、惜しんではいけません。 


 


 手をかけて時間をかけて育てていかないと 花は開きません。 


 


 でも 最近 ちょっと違和感があるのは、 「塾で効率のよい 楽してよい点数がとれる方法を教えてください。」というリクエストです。 


 


 これって どうなんでしょう? 


 


 確かに そんな方法があれば、 いいですね?  
  私も自分が勉強するときは、 できるだけ時間をかけずに うまく覚えてしまう方法を考えますが、 それは あくまで私にとってよい方法であって、 他の人にも当てはまるものではありません。 


 


 勉強は 自分がやっていく中で創意工夫をして 達成させていくものだと思います。 


 


 塾に求められている責任の重さは、 重々感じていますが、 本来「人が育つ」というのは、 時間や手間がかかることだと思うのです。 



 自分が足りないことや至らないことに目を向けるのは、 時としてつらい作業ですが、 このつらさを乗り越えていくことで成長し、 そして目標を達成していく醍醐味を味わうのだと思います。 



 私どもは その痛みを共有するものとして そして明るい未来があることを共有する存在として 皆さんの傍らにいる意味があるのだと思っています。 



 
 今日は そんなことを考えながら、 珍しく これまでのことをちょっと振り返ってみました。 


 


 来年度の河竹会 どうしようかしらん? 未来のことをあれこれ ただ今思考中です

コメントを残す