長年 この仕事に携わってくると、 1回勉強を見ると その生徒さんが 伸びるタイプかそうでないか わかるようになってきます。
現在 それほど成績がよくなくても ぐんと伸びる可能性を秘めている生徒さんは、 たくさんいます。
逆に 今は いいけど あまり将来は大きく伸びないなと思う生徒さんもいます。
小学生の成績は、 まったくもって将来を占えません。
中学校は、 まあまあでも 高校で伸び悩む生徒さんは、 たくさんいます。
中学校では、 そこそこでも 高校で飛躍的に伸びる生徒さんがいます。
違いは 何でしょうか?
まず 私どもが見るのは、 基礎学力と性格です。
基礎学力がしっかりしている生徒さんは、 新しいことを教えても 習得がスムーズです。
基礎学力が備わっていない生徒さんは、 欠けている部分をカバーしないといけないので、 少々時間がかかります。
学力部分というのは、 どちらかというとテクニックの要素が多いに ものを言うので、 それほどこだわらなくてもいいかと思います。 (極言すれば、 テクニックは、 練習をすればよいのです。)
問題は、 性格です。
学習において 必要な部分は、 「素直さ」です。
親や先生に言われたことを 素直に受け取って、 実際に実行に移してみることに抵抗を持たない生徒さんは、 のびしろが大きいと思います。
逆の言い方をすれば、 ひねくれていて 人の言う通りにはしたくない!と斜に構えるような見方をする生徒さんは、 残念ながら伸びていきません。
もう一つ こだわりが強い性質(固執が強い)の生徒さんも 成績の伸びは 望めないでしょう。
自分の勉強スタイルにこだわるので、 悪い部分を改善することができないのです。
まとめます。
伸びていく生徒さんの 条件は、 素直で 謙虚にアドヴァイスに従える柔軟さを持ち合わせていることです。
これって 子供にだけ言えることではないと思います。
大人にも共通していることです。
こだわりがなく 相手の言うことに耳を傾けて、 まず改善をしてみて うまくいかなければ、 振り返りをし さらに助言を求めたり 相談をすれば、 さまざまな困難は乗り越えていけると思うのです。
生徒さんによっては、 「わからない」と言うと、 バカだと思われるかもしれない、 恥ずかしいという思いが先にたって怖くて言えないという例は、 まま見られます。
「できない」と言える強さ・素直さがあると 鬼に金棒ですね?
周りの様子や大人の顔色を見て 「できるふり」をすることこそ 恐ろしいものはありません。
「できないから 努力してできるようになろう」「できないから 人に教えを乞おう」と思う人は、 それこそ 伸びしろが大きく秘められていると思います。
中学校ではそこそこでも 高校生になったら、 伸びるだろうなあ~と感じる生徒さんは、 考える力を持ち合わせている生徒さんです。
見たことがない問題でも 発想や着眼点が 独創的なので、 高校の勉強の方が持ち合わせている能力を生かすことができるだろうと予想します。
このタイプの生徒さんは、 中学校の先生方からは 異端的に扱われて あまり目をかけられない傾向があります。
でも この才能は、大きく(いい意味で)化ける可能性大です。 大事に育てたいものです。
高校生になって伸びるもう一つのタイプは、 地道な努力を継続できる生徒さんです。
このタイプは、 ホントに強い!! この地道な努力ができるタイプの生徒さんは、 大人になっても このスタイルは続きます。
大人になっても 続けていれば、 必ず結果が残せます。
天才型の才能を持っている生徒さんよりも 基礎学力がそこそこでも努力を続けられる方が、 最後には勝ちます!!
ご家庭の皆さまには、 できるだけお子さんが素直に伸び伸びと育つように しつけていただければ、 将来有望だと思います。
子供たちは、 いわば 何色にも染められていない 無垢の状態です。
大人の言葉や対応一つで 大きく花開くもの、 つぼみもつけられないもの、 スタートは一緒でも結果が全く違ってきます。
私どもも 皆さんの性格や資質を見て 伸ばしてあげられるように 日々努めたいと願っています。
河竹会ブログ