親子関係で苦しんでいる お母さまへ
最近 どう子供へ接したらいいのか わからないという ご相談が かなり寄せられています。
我が子でありながら、 子供が考えていることがわからない。
何を言っても 親の言うことに耳をかさない。
素直じゃない。
何を言っても「どうせ 私は・・・だから」とすぐいじけてしまう。
すぐ感情的になる。
口をきかない。
熱をだす。
子供たちの反応は、 すべて ストレス状態にさらされた結果、 出てきている反応です。
ストレス状態とは、 中学3年生でしたら 受験がストレッサーとなっていると思います。 また 受験勉強に伴うさまざまな 我慢の状態が ストレスを生んでいると考えられます。
さまざまな我慢には、 テレビや遊びといった好きなことを我慢することや 親や先生から厳しいことを言われるのをじっと受け止めることも 我慢のうちに入ります。
子供が言われて 一番いやなことは、 兄弟や友だちなど誰かと比較されること、 お金の話、 自分の時は こんなに頑張ったという親の自慢話(親は良かれと思って話していることが自慢話としか受け止められていない)
無理もないかな?と 思う内容です。 どこの家でも 誰でも こんなことは たいてい話していると思います。
じゃ 話すことが悪いかと言えば、 そうではありません。 お金の話は、 大切です。 我が家が お金を出す余裕があるかないかは 子供といえども 理解してもらう必要があります。
兄弟や友だちとの比較は、 いい影響を及ぼすことが少ないと思います。 これは 良かれと思っても コンプレックスを生みます。 また そういう目でしか 自分を見ていないと 子供は 逆に親を値踏みします。
自分が頑張った話も、 頑張っていない子供には 耳が痛いだけです。 反論できず、 もっと事態を深刻にします。
どれだけ親がよかれと 思って話しても 相手の準備ができていないと、 伝えたいことも 伝わっていきません。
では どうすれば、 よいのでしょう~
まず 子供に対して カウンセリングマインド(相手を受け入れる心)を 持ちましょう。
お子さんの言うことを まず受け入れてみませんか?
たとえば、 お子さんが 「もう、 ダメ。 どこの学校を受けても 受からん。 もうイヤになった!」と言った時、 どう反応しますか?
「なん言いよると? 今から そんなこと言って。 がんばらんばさ。」 と言うのが、 普通の対応です。
でも まず お子さんの様子を よく見てください。 どんな表情で言っているでしょうか?
ブリブリ怒った表情で言っているでしょうか?
今にも 泣かんばかりに 言っているでしょうか?
それとも自暴自棄になって言っているでしょうか?
それから お子さんは どういう志向や感情傾向を持っているでしょうか?
そういうことを 頭に置いて 少々計算して言わないといけないと思います。
たとえば、 怒って言っている子供には、 「なん言いよると!」ときただけで、 ますます火に油を注いでしまいます。
泣かんばかりに 言っている子供には、 「なん言いよると!」と言うと 奈落の底に突き落としてしまいます。
自暴自棄の子供には、 ますます心を閉ざしてしまいます。
でも 悩んでいる子供を 前にすると 親もついつい感情が入ってしまって、 考える前に言ってしまい、 しまった!と皆さん 後悔されるようです。
で あれば、 言葉を発する前に 深呼吸して 一間 おきましょう。
そして お子さんが 最後に言った言葉を もう一度繰り返してみましょう。 「もうイヤに なったのね?」
もし お子さんが「うん」と言ってくれれば、 「そう、 イヤなのね? もう少し 聞かせて。 何がイヤになったの?」
と 具体的に 聞いてみましょう。
カウンセリングでは、 相手の言ったことを繰り返す技法を 使います。 これは、 繰り返すと 相手は、 自分が話していることを 聞いてもらっているという安心感を得る事とより心を開くようになることを目指している技法です。
そうすると なんだか怒っていた子供も 少し 感情の高ぶりが おさまったり、 もっと言いたいことが ガンガンでてきて スッキリすることもあります。
つまり ポイントは、 子供の声に耳を傾けるということです。
親の価値観や考えは、 ちょっと一時的に 横に置いて、 まず子供の心の中を吐露させてください。
それだけでスッキリする子供は、 結構います。
もっと問題が根深いところにあるようでしたら、 じっくり話をすすめましょう。
その時 決して お子さんを評価したり、 親の判断で 結論へ持っていかないことが 大事です。
話がうまく すすめば、 お子さんが自ら解決策に気づくことがあります。
うまくいかなくて、 どうせお母さんに言ってもいっしょ!とののしられても、 めげないでください。
それでも また次に 話しかけてきます。 お母さんは、 心のよりどころなのです。
めげないで また 心を傾けて 聞いてあげてください。
親(大人)も 訓練です。
それから 言葉のかけ方、 選び方には 気をつけましょう。
伝え方一つで、 反応が全く違います。
もし うまく伝えられなかったら、 お手紙を書いてみるのも 一つの方法です。 照れる内容でも 親が素直になれないことでも 正直に 綴れば、 子供の心を打ちます。
子供は純粋な分、 親の率直な心を 見抜きます。
チョコレート一つでも添えて、 お手紙を書いてみるのも いい方法です。
また自分がうまく伝えられないと思ったら、 お子さんをイメージして伝えたいことを あらかじめ台本のように 何かに書いてみるのも一案です。
実は カウンセラーとしてデビューする時、 私はこの台本書きをしました。
いろいろな場合を想定して、 こう言われたら このバージョンという具合に 書いてみました。
それだけで 気持ちが落ち着いて 冷静に準備できたと思います。
それから 言葉は とても気を使います。 さきほど 繰り返し技法を書きましたが、 この繰り返し技法もマイナスの言葉を繰り返すと、 話し全体が暗くなります。
「つらいんです。」を連発するクライアントに「つらいんですね?」と繰り返すと、 相手は どーーーーっと またつらさを増してしまいます。
こういう時は、 「どういう時、 つらいと感じるのですか?」と 聞いてみます。 するとつらい原因をクライアントは、 振り返ります。
お子さんを よく観察してください。
そして 話を聞こうという姿勢をもちましょう。 すぐできなくても大丈夫です。 気持ちをもつだけで上等です。
そして 話を聞いて、 評価や結論を押し付けないようにしましょう。
すると 少しずつ 子供はお母さんに 安心感を持って 話しだします。
恐れないで、 勇気を持って 聞いてください。
そして自分が省みることがあれば、 素直に反省して、 お子さんに伝えてみてください。
率直な気持ちは、 必ず伝わります。 今 わからなくても 必ず わかってもらえる時がきます。
悩んでいるお母さまへ
私も どうしたら伝わるか 一生懸命 悩み そして解決を求めて 学問という道へ 迷い込みました。
偉そうなことを書きましたが、 まだまだまだ探求の身です。
一緒に 考えていきましょう。 親も子も 心が救われる時は、 必ずきます。
だれでも 成長して 大人になっていきます。 子供たちも実は苦しんでいます。
私の前で 「親も含めて 信用できる大人はいない」 と言った子供もいます。
どうしたら お互いに わかりあえて、 そして子供が幸せになってくれるか? これは 究極のテーマかもしれません。
私自身も 毎日子供たちと どう接したら 本当に子供たちの力を最大限に発揮できるのか? 心を打たないと それはできないと考えています。
「心を打つ」と一言で言っても、 難しいことです。 100人いれば、 100通りの打ち方があるのです。
感動を与えるには、 勇気を与えるには、 自分がそういう人間でなければ!という思いを持っています。
子供に成長を望むのであれば、 自分がもっともっと先に行っていなければならないと考えています。
これって きついです(笑) でも 一緒に成長して、 そしてお互いの成長を楽しみたいと考えています。
その中で 気づきがあれば、 また皆さんに お伝えしていきたいと思っています。
親の期待ほど、子供の重荷はありません。親は勝手なことを言います。励ますつもりが愚痴。嘘も方便で、子供の気持ちを楽にしてあげる時には嘘をついていいと思います。尻を叩くだけでは進みません馬じゃないんだから!子供が辛いときには一緒に泣いてやりましょう。嬉しい時には一緒に喜んで笑ってやりましょう。日頃から人間らしく子供と一緒に喜怒哀楽!受験は大変です。でも受かるも落ちるも自分次第、子供の責任ではありません。子供よりも親が反省しなくてはいけないです。今までの親の躾、親子関係、すべての結果がでるのでは?私もいまだに自己反省ばかりです。親がうろたえては子供に影響します。いつも毅然としてる私ですか゜息子のことで泣いたこともあります。子は親の鏡!いつも光っていてやりましょう(^ ^)
まみちゃんママさんへ
コメントありがとうございます。 たぶんこのコメントを読まれた悩めるお母さまがたは、 とても心強く感じると思います。
まみちゃんママさんの愛情深さは、 お子さん達に伝わっていますね~ やんちゃしても素直で正直で、 そしてとっても優しい心の子供たちだと思います。
まみちゃんママさんの毅然とした姿は、 これまで私もたくさん学ばせてもらいました。
自分の信念や軸をぶれないように しっかり持ってまずは自分が光り輝かなくてはいけませんね?
私も 励まされました。
ありがとうございました。