以前 ご紹介した 「勉強する前に読む本 見かけの学力と本物の学力」という本の中に、 隠れた能力を見つけ出せるかどうかのチェックテストというものが ありました。
隠れた能力というのは、 テストの点数や偏差値の数字で表すことのできない能力のことです。 小学校の間は、 いい点数をとってきても、 中学校・高校と進むと 点数がとれなくなるのは、 本物の学力(考える力)が ないということです。
私達も 公立高校の入学試験は、 考える力を試す問題に変わってきていると思っています。 この考える力がない生徒さんは、 残念ながら 試験で合格できません。
では 考える力・本物の学力を身につけるために、 隠れた能力を 著者は、 開発する必要があると言っています。
その能力を開発するために 3つ必要だそうです。
(1)作文・読書能力を開発する
(2)学習習慣をつける
(3)生活体験を豊かにさせる
具体的には、
(1)家の外で勉強をしよう
(2)身近な自然に触れる機会をつくる
(3)外で仲間といっしょに遊ばせよう
(4)家族や友達とゲームをしよう
(1人で遊べるファミコン・ラジコン・電卓ゲームを除く)
例)トランプなど
(5)図鑑を活用しよう
(6)地図を活用して社会科に強くなろう
(7)新聞を読めば、 隠れた能力をアップできる
(8)辞書を上手に使いこなそう
(9)テレビや漫画を利用して勉強しよう
以上のことを実施すると 能力開発につながると著者は 述べています。
さて それでは隠れた能力が見つけ出せるかどうかのチェックテスト!
YESなら○ NOなら×をつけてみてください。
1テストを返してもらったら、 点数だけでなく途中のやり方を調べる
2テストで間違ったところは復習する
3小さい頃から「なぜそうなるの?」とよく質問する
4親子でいろいろなことをよく話し合う
5友達と遊ぶのが大好き
61人でテレビを見ることはあまりない(1日に1時間以内)
7食事中はテレビをつけない
8静かにしなくてはならないところでは、静かにできる
(レストランなどで)
9テレビゲームより、 2人以上で遊べるトランプのような遊びが好き
10家族でよく旅行をして、 高原や観光地を歩いてまわるのが好き
11公園やちょっとした原っぱで遊ぶことが好き
12昆虫や植物に興味がある
13家には子供向けの学習図鑑がある
14新聞に興味を示し、 どこかしら読んでいる
15本が好きで、 よく買いにいく
16辞書をよくひいたり読んだりしている
17文章を書くことが好きで、 作文が得意
18学習する習慣がついていて、 宿題は忘れない
19自分の事だけでなく、 社会の出来事に関心がある
20夜は あまり遅くまで起きていないで、 朝早く起きる
○の数が16~20個… 生活体験が豊かで、 しつけもきちんとなされていますから、 この調子でいけば隠れた能力をフルに引き出すことが
できるでしょう。
○の数が10~15個… もう少し性格習慣を見直せば、 見かけの学力でなく、 隠れた能力のフルに発揮された本物の学力が身につくはずです。 もう少しですからがんばってください。
○の数が0~9個… 残念ながら、 あまりよ結果ではありませんでした。 このままでは現在のテストの点数がよくても、
高学年になるとどんどん悪くなってしまうでしょう。 きちんとした性格習慣をつけ、 お子さんにいろいろな体験をさせる機会を与えてください。 このランクのお子さんは、 受け身の場合が多いので、 自分で何かをやりだすように仕向けないと、これから先大変なことが起きますから気をつけましょう。
いかがですか? 参考になるのではないでしょうか?
今一度 お子さんの様子を よくご覧になってください。