カウンセリングを学ぶ時、 一番最初に習う事が傾聴です。 相手の言う事をよく聴きなさいと教えられました。
聴く事なんて簡単!と最初は思いました。 ところが… 日頃私達が聞いていることは、 結構なおざりです。
私達は聞こうと思わなくても、 自然に耳に入ってくる音までも拾ってしまいます。 これは「聞く」です。
「聴く」というのは、 神経を傾けてよく聴くことです。 相手の言う事をよく聴く―できそうで、 結構難しいのです。 たとえば、 相手の言ったことをそのままもう一度言うことができますか? 頭にも心にも結構残らないものなのです。
場合によっては、 自分の思い込みや解釈で、 勝手に相手の言うことを自分の都合のいいように理解してしまいます。 「聴く」ということは、 難しいのです。
しかし、 意識をして「聴こう」と思えば、 次第にできるようになります。 できなくても心がけるだけで自分も相手も違ってきます。
お子さんと向かい合う時、 心を傾けてよく聴いてあげてください。 最初は無理でも、 その姿勢がお子さんの本当の心のうちを開くきっかけになると思います。
悩みや問題行動がなくても、 「じっくり聴く」ことができれば、 親子関係もよりよいものとなります。
「聴く」ことを練習してみませんか?