河竹会ブログ

家庭の役割

 このブログをお昼休みやお仕事の息抜きとして合間に見てくださっている保護者の方が 多いようです。
 ありがとうございます。 
 お子さんが どう過ごしているのか?気になられていると思います。 なのに…くだらな~い話題もあったりして、 恐縮です。 
 今日は ある生徒さんのことを ちょっと書いてみたいと思います。 
 保護者の方には お耳の痛いお話もあるかと思います。
(ごめんなさい~ あてつけと思わないで 客観的な一意見として 読み流していただければ、 ありがたいです。)
 
 夏休みから お預かりしている中学1年生の生徒さんがいます。 
 申し訳ないのですが、 成績はかなり低迷し、 授業態度も決していいとは言えず、 落ち着きもない・・・典型的な いわゆる「できない子」、学校でも 先生に にらまれてしまうタイプです。
 単語や漢字を覚えたこともなく、 何を聞いても「?????」
 
(ちなみに 河竹会は成績優秀な生徒さんばかりという世間のウワサらしいのですが、 決してそんなことはありません。 むしろ 入会時は成績が低迷している生徒さんが多いのです。 もう一点、 成績でお断りしたことはありません。 入会時 9点(100点満点中)でも お引き受けしたことはあります。→半年後に94点になりました)
 でも 悪びれもせず、 伸び伸びしていて 素直です。 (私は ここに救いがあると思っていました。)
 
 この生徒さんは、 個人的に見ていました。 河竹会では、 成績が かなり低迷している場合は、 個人的に見て成績がよくなったら 一斉授業にはいっていただきます。 
 そのほうが 生徒さんにとっても 不安なく授業に参加できます。 
 ただでさえ 塾に来ることは緊張やら抵抗があるはずです。 そこを少しでも緩和して 授業に取り組んでいただけるような配慮をしています。 
 お話を戻します。 その中1の生徒さんは、 担当の先生を手こずらせ、 「困ったな~」と思っていました。
 やはり 集中度が切れる時は、 お勉強に対して 向き合ってくれないのです。 
 その生徒さんが 昨日 驚くほどの集中と理解力を見せてくれました。 それはそれは、 素晴らしい授業でした。 
 単語も覚え、 私が指示をしなくても自ら単語を覚えているか確認作業をし、 そして 少々難しい内容の授業も集中して聞いて理解することができました。 
 いつも×だらけのノートが ほぼ○です。 しかも 間違った原因を私から説明される前にしっかり気づいていました。 
 驚きました。 あんまりよくできているものですから、 つい 私も声が大きくなって、「いいね~、 やるね~、 すごい~」なんて 連続技で(笑)ほめちぎってしまいました。 
 そばにいた真太郎先生も 「先生、 よくなっていますよね? 前回の中間テストあたりから 覚えることもできるようになってきています。 まだ点数にはなっていないけれど、 結果がそろそろ出てきそうですね?」と言いました。 
 点数が悪いと一言で言っても、 タイプや原因がさまざまです。 
 ホントに理解力がなくて 成績を上げるのに ものすごく時間と労力を必要とする生徒さんがいます。 
 かたや ただ勉強していないだけで、 やれば成績が上がる生徒さんがいます。 
 その生徒さんは後者です。 来週から 一斉授業に入ってもらいます。 張り切って授業に臨んでほしいと思います。  
 ここからは、 その生徒さんと切り離して一般論として お考えください。 
 
 勉強しないという原因は、 勉強することが生活の一部になっていないことです。 
よく「サボる」という言葉を使いますが、 「おさぼり」は、 どこからきているかと言えば、 おもな原因は、 幼い頃からの生活習慣です。 
 生活習慣を乱すような躾をご家庭がしているとは 思いません。 しかし 共働きのご家庭が増える中、 なかなか家庭の中や子供の身の回りのことまで 行き届かないご家庭は、 大変多いのではないでしょうか? 
 私自身も 家の中のことは、 なおざりです。 誰か フォローをしてくれる人がいないと 毎日の生活は成り立たないと思っています。 
 ですから 批判は決してするつもりはありません。 
 ただ 忙しい中でも 5分、 10分 お子さんに心を傾ける時間を持っていただければと思うのです。 
 お子さんにかかわる内容も ご夫婦で分担されていいと思います。 特に 中学生の男の子は、 男親が果たす役割は大きいと思います。
 きちんと毎日決まった時間に起きる、 ご飯を食べる、 時間を守る、 睡眠を充分とる といった基本的な生活をさせることが、 家庭の役割です。
 
 そして 社会性を持つ訓練として、 約束を守る、 忘れ物をしない、 相手がいやがることをしない、 といったことは、 社会性を持たない子供に一番最初に教えるのも、 家庭の役割です。 
 学力は、 規則正しい生活をしている生徒さんほど高いという相関関係があります。 
 一概に言えない点もあって、 大変僭越なお話かもしれませんが、 放置された子供ほど可愛そうなものはありません。 
 成績が低迷している生徒さんの原因は、 本人にあることは否めませんが、 実は 家庭にも大きな責任があるということを頭の片隅においていただければと思います。 
 13年かけて 培われたものを 変えていくのは、 大変なパワーやコストを要します。 
 私どもは力を尽くしていきますが、 ご家庭もこれまでの過程を省みて、 変えるべき点は変え、 そして子供と約束を交わしてお互いに向上できるように 努力を重ねていただければ、 大変ありがたいと思います。 
 学力を備えるには、 本人とご両親様 そして私どもの協力が不可欠です。 

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