自分で言うのも おかしな話ですが、 私も河内先生も義理人情や筋を通すことを大切にするタイプです。
きちんとする方には、 きちんとお返ししたい、 いやむしろ 以上のものをお返ししたいと考えています。
卒業生の皆さんは、 私どもにとって 大事な存在です。 しかし 礼儀やものの順序を わきまえられない卒業生に対しては同じようには いきません。
昔のよしみで アルバイトをしたいと言ってきてくれるのは、 とてもありがたいことです。
私どもが アルバイトの先生をお願いするにあたって、 第一優先に考えることは、 学力よりも人柄です。
まず アルバイトが ないか 電話や人づてに 尋ねてくるような 卒業生は、 NGです。 電話で こちらの都合を聞いてから、 くる分にはOKです。
社会常識というものが欠如している学生は、 お断りさせていただいています。
人柄は、 一目見て わかるものではありません。 ですから 卒業生の方なら、 ある程度 こちらも把握しているので、 安心してお任せできると思っています。
失礼ながら それに 加えて その卒業生のご両親さまが きちんと愛情豊かに育てられているという 「育ちのよさ」を感じられる 卒業生の方に お願いしています。
愛情豊かに育てられているお子さんは、 他人に対しても 愛情豊かです。 他人を傷つけるようなことは、 決してしません。
ですから アルバイトといえども、 私どもは 来る者拒まずではなく、 こちらから 頭を下げてお願いできる方に限らせていただいています。
どんなに素晴らしい学歴をお持ちでも 留学経験があっても キャリアがあっても、 大事なことは 人間性だと思います。
私どもの仕事は、 人が相手の仕事です。 しかも まだ 発展途上にある「人」です。 大事に大事に育てたい「人」です。
そういう「人」を教えるということは、 自分も学ぶ姿勢を持って 謙虚に頭を下げられる人間でなければなりません。
「教えてやる」と上からの目線だと 生徒さんとのコミュニケーションがうまくいきません。 こんなに勉強しているから、こんなに自分は優秀だからという気持ちが、 ちょっとでも あると 子供の方が 見抜きます。
「教える」ということは、 自分が試される場所でもあります。 安易に 礼儀をわきまえないで 申し出てくるタイプは、話すまでもなく、 教える資格「なし」です。
こんなことを言うのは、 古いタイプかもしれませんが、 大事なことで譲れない部分でもあります。
しかし、 社会の目って こういうものだと思います。
卒業生の学生の皆さん、 学力も大事ですが、 言葉遣いや礼儀、 感謝や謝罪の表現、 時間管理など大人として 備えておかなければならないことが たくさんあります。
学校で学ぶ勉強よりも、 ずっと難しい勉強です。
学びを続けてください。