河竹会ブログ

あきらめられない

 この時期、 受験生達は自分の模擬試験や小テストですら、 一つ一つの結果に過敏になっている。 当然といえば当然である。 

 その一方、 「もうダメだな~」と早くも勝負から降りてしまうヤツもいる。 あきらめが早いタイプだ。 

 努力もせずにあきらめられる…というか最初からヤル気ゼロ! これは、 受験だけではなく全てに通じる事。 たぶん 人生も降りてしまっている。 
 こうなるのは、 本人のせいだけではない。 親の育て方の問題、 環境の問題が大いにある。 

 本来 子供は、 原石である。 可能性を秘めた原石。 どこに輝く部分が隠されているのかわからない。 だから 降りてはいけない。 あきらめていけない。 絶対 輝く未来が子供には用意されているのだから。 

 だから、 私はあきらめられない。 たとえ テストの点数が10点でも。 他の先生や親がさじを投げたとしても。 自分が その子に最後まで何をしてあげられるのか わからないけれども、 最後の一瞬まで 最善を尽くす。

 後悔はぜったいしたくない。 「もっとやっておけばよかった」という言葉だけは、 言いたくない。 

 それでも、 不合格になった時 傷ついたり落ち込んだりするのは、 子供であり親である。 みすみす不合格になるとわかっていながら、 受験させるのも忍びない。 1%の望みも無いのに、 「がんばれ」というのは、 欺瞞行為としか思えない。 

 「落ちてもいいから受験したい」という本人や親の心情も理解できる。 しかし不合格が現実になると「不合格でもいいから」という言葉が、 本人や親にとって後悔になる。 現実は甘くない。

 判断基準は、 「本人の幸せ」と「未来につながる進路」だ。 「自分の子供だったら、 この子の将来 こうなってほしい、 こうさせたい―何がこの子の幸せなのか」と私達は真剣に考える。  

 自己満足で終わる受験など受験ではない。 受験は人生の一通過点。 受かるか受からないかの「賭け」ではない。 人生をあきらめない選択をしてほしい。    

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