河竹会ブログ

生徒になって

 私のご近所に 満開のバラに囲まれた家があります。 本当にキレイです。 

真っ白い バラです。 私の家の目の前なので、 毎年 楽しみにしています。 

                

息を呑むほどの美しさ―ボタニカルアート(植物細密画)を習っている私としては、 白い地に白い花をどう描こうか?と心はまた別の見方に飛んでいきます。

絵は 私にとって 小さい時からの 猛烈なコンプレックスです。 みんなが楽々と楽しげに書いているチューリップの絵がどうしても書けずに、 図工の時間になるのが苦痛でたまりませんでした。 

○十年たった今、 やり直しのなんとかで 絵を習い始めました。 一年になりますが、 嫌になるほど 下手くそで上達しません。 

やはり 持って生まれた才能(?)ーもちろん下手くその才能です!ーって なかなか 改善しないものです。 

日本刺繍も、 あまりの不器用ぶりに 母が閉口したのが、 トラウマとなっていたのですが、 そこを思い切ってぶち壊して 介入しました。 日本刺繍は、 緻密で細かい作業の連続で 気が遠くなるほどです。 

しかし これはもう15年ほど経ちます。 よくぞ 続いた!と自分で自分をほめたくなるのですが、 それは私が偉いのではなく、 やはり教えてくださる先生が素晴らしいのです。 

ボタニカルアートも日本刺繍も 私は 先生に恵まれました。 ゆったりと 大きく構えて 下手くその私に 根気よく教えてくださいます。 決して 批判めいたことは、 おっしゃいません。 ほめて自信をつけてくれる方が多いのです。 

しかし 欲が出てくると 自分の悪い点、 もっとこうした方がうまくなるということを言ってもらいたくなります。 

自分の腕は、 全然上達していないのですが、 やはりうまくなりたいという気持ちが、 批評を求めてしまいます。

その点、 ボタニカルアートの先生も日本刺繍の先生も 要所をきちっと押さえて 教えてくださいます。 

お二人とも 全く違う個性ですが、 それぞれに 学ぶところが大きいです。  

日頃 教える立場の私が、 教えられる立場になる事は、 とても勉強になります。 そして 結構快感です。

学ぶことが嬉しいと思えるのです。  

カウンセラーの資格を取得する時も、 心理学の先生から かなり指摘をいただきました。 最初は、 落ち込んだりする事もありましたが、 その指摘が 自分の成長につながることに気づいた後は、 「もっともっと」と 貪欲に勉強するようになりました。 (念のため、 申し上げますが、 私は勉強大嫌いです!―だから集中して要領よく終わらせる工夫ばかりしています)

立場を逆にすると、 見えてくるものがたくさんあります。 

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