河竹会ブログ

書字障害

書字障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

書字障害とは、 知的障害がないのにもかかわらず、 文字を読み書きするのに著しい困難を伴う障害のことです。

計算や その他の技能は、 標準的であるのにもかかわらず 漢字の読み書きにおいて 読めない あるいは書けないという症状があります。

学校の学期末などに実施される漢字の書き取りテストだと100点満点中2点または10点以下などと 著しく漢字が書けない生徒さんがいます。

何回書いても覚えられません。 また 書いた字が、 いびつで 形を保っていません。

書き取りに困難を覚える生徒さんは、 ディスレクシアと呼ばれ、 どうも増加傾向にあるようです。

これは おそらく 脳の機能障害ではないか?と言われています。 では 機能障害であれば、 仕方ないとあきらめるのかといえば、 そうではないと思います。 どんな障害でも リハビリや機能訓練というものがあるのと同じように 書字障害にも訓練があるのではないか?ということで、 竹田はここ1~2年 書字障害の勉強を重ねてきました。

というのも その書字障害の疑いが かなり濃厚な生徒さんを お預かりしているからです。

もっと詳しく言うと 書字障害の疑いが濃厚な生徒さんに加え、 書字障害ではないが、 漢字がなかなか覚えられない、 入りが悪い都いう生徒さんが 増えています。

そういう生徒さんも踏まえた上で、 漢字を覚えられるように 教材を工夫して 訓練を重ねてきました。

覚えることに関しては、 今一歩なのですが、 字を書くことにおいては かなり上達してきました。

最初お預かりしたときは、 マスの中にきちんと書くことができませんでした。 しかし 今は マスの中にバランスよく書けるようになりました。

そして 書き順も めちゃくちゃだったのが、 意識して正しく書けるようになりました。

格段の成長を遂げています。 実は 漢字を練習するときに 竹田が作ったオリジナルの練習用紙を使っています。 ガイドラインが引いてあるマスを使って 大きく書いてもらっています。

このオリジナル練習用紙は、 生徒さんを見てて こんなのがあれば!と工夫した結果、 うまく書けるようになりました。

時には 厳しい指導もしました。 苦手なことは、 なかなか集中できないものです。 それを 向かい合わせるのには、 やはり苦労しました。

しかし なんで 書けないのだろう? どうして 覚えられないのだろう?という 疑問は、 私の中で 相当根深く、 この生徒さんが このまま成長したら、 どうなるのだろうか?と 思うと なんとか解決策を見出したい!という 強い願望に変わっていきました。

 

あらゆる局面から 今 勉強しています。 京都に勉強しに行っているのも この問題のヒントを得ているからです。

成績を上げると一言で言っても、 どこにどんな問題があるのか?しっかり主訴を見つめ、 対策を正しく講じないと 良い結果は生まれません。 地道な日々の努力しかありません。

まだまだ 解決策を模索し続けている最中ですが、 少し光明を見出しつつあるのでは?と 最近感じています。

それにしても 一生懸命取り組んでいる生徒さんの姿に 偉いなあ~と感心しています。

最近 見つけたことですが、 この生徒さんの表現力は 素晴らしいものがあります。

言葉の表現、 絵画の表現、 どちらでも いいものを持っていると思います。

表現力を伸ばすことができれば、 輝く未来があるのではないか? そんなことを考えています。

そのためにも 今サポートできることで 将来の道が開けるように~と願いながら、 指導しています。

 

 

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