言葉の力

　我が家のお宝２０歳のあいちゃんが、　甲状腺の病気を患って以来、　私の生活は一変しました。

（２００９年４月撮影）
（病気とは言っても、　元気なんです！　）
　まず起床時間が５：００になりました。　
　投薬時間を守るために、　あいちゃん中心の生活になりました。　
　どんなに　疲れて帰ってきても　あいちゃんに薬を飲ませるまでは、　絶対寝られない！　
　薬を飲ませるためには、　胃を保護するために　ごはんも用意します。　
　まあ、　当然なんですけど…　
　これまで　あいちゃんを大事にしなかったわけではないのですが、　あいちゃんが病気になってから　あいちゃんがどれだけ　私にとって大切な存在だったのか？　思い知らされている　愚鈍なワタクシです。　
　あいちゃんと一緒に時を過ごしてきたこの２０年間、　つくづく私はあいちゃんに幸せにしてもらったと思うのです。
　そう思うと　今度は　あいちゃんに　私がお仕えしなきゃ～と思うわけです。　
（たかがネコに思う方もいらっしゃるかもしれませんが）　
　少し　心が敏感になっているかもしれません。　
　そんな時、　ふとしたことで　手にした詩集があります。　
　「くじけないで」　
　　　　　　　　　　　　　
　１９１１年生まれ　（なんと第一次世界大戦前に生まれていらっしゃる）　９９歳になられる柴田トヨさんという方の詩集です。　
　
　（詩は、　著作権がありますので、　このブログではご紹介を差し控えさせていただきます。）
　一つ一つの言葉が、　たおやかで　優しくて　強くて　凛としていて、　心の隅々まで　響いてきます　
　そして　ステキなユーモアが　あふれています　
　人は　年齢ではないと思うのですが、　やはり年をとると　新鮮な感動やときめきや　新たな発見が少なくなり、　悟りや興ざめに似たあきらめ、　好奇心の減退があると思うのです。　
　でも　トヨさんには、　そんな朽ち果てるようなプロセスとは、　無縁に感じます。　
　苦労という言葉を使っていいのか　わかりませんが、　つらい思いも喜びも　全てトヨさんの中で、　咀嚼（そしゃく）され昇華されて　美しい輝きを放っています。　
　この詩集は、　私の敏感になって硬直しかけた心に　酸素を注入してくれました　
　「言葉の力」は、　スゴイですね？　
　なんだか　温かいもので　心が包まれたような気がします　
　「老いる」ということは、　数々の経験ー喜び・悲しみ・怒り・楽しさ・寂しさ・感動ーから　心が洗練され、　磨かれ、　そして美しい光を放つことなのではないか？と思うほど、　この詩集は潤いに満ち溢れています　
　
　今朝　私の３０年来の親友からメールをもらいました。　
　「長い治療の間、　失敗も成功もあり、　奇跡じゃないかってくらいよくなることもあるし、　三歩進んで四歩下がることだってあるんだから、　リラックスして前向きに頑張りましょう。　さあ、　今日も元気だして行こうね～」　
　今日は　この言葉に　背中を押されました　
　トヨさんと　親友の　言葉で　今日は、　頑張れました　
　感謝です
＊追記　　あいちゃんの状態が悪いわけではありません。　私の心の持ちようのあり方を　書いてみました。　あいちゃんは、　おかげさまで　よく食べて体重が増加傾向です。　ご心配いただいている皆さん　ありがとうございます。