新 河竹会にお引越ししてきて、 近くなった時津の市場へちょくちょく行くようになりました
小さな市場ですが、 お魚もお肉もお野菜も新鮮なものがそろっています
野菜好きのワタクシには、 新鮮なお野菜が 何よりもご馳走で、 あれこれと目移りしてしまいます
ここの市場のお野菜は、 島原産が中心です。 島原といえば、 私が小学5年生から中学校を卒業するまで過ごした地です
なんとなく 懐かしい香りがするのです。
お菓子も 島原産のお菓子が 売ってあります。
こちらでは あまり見かけませんが、 「千代香」というお菓子があります。 「ちよか」と読みます。
薄いクレープ状の皮の中に こしあんがつつんであります。 素朴なお菓子です。
父は このお菓子を見ると 必ず お買い上げ~
「よほど好きなのね~」と思って、 「いつもお父さんは、 このお菓子を買うね~ そんなに好きなの?」と聞きました。
すると父は、 「そうね~」と言って笑っていたのですが、 ある日 その訳を教えてくれました。
父の母、 つまり私から見ると祖母は、 「千代さん」という名前です。 祖母は、 父が18歳の時に亡くなりました
とっても 明るくて 優しくて 歌や踊りが大好きで、 お裁縫が上手で ついでに 美人だったそうです(笑)
父は戦争中 疎開して 親戚に預けられて育ったこともあって、 母親に対する郷愁が人一倍強かったと見えます。
我が家に一枚だけ残っている写真を見ると 「ついでに」というのは失礼なほど 「美人」です。 よく父に似ています。(逆? 父が祖母に似ているのですね?)
ついでに(これはホントについでに) 私も父に似ています(へへへ~ 何を言おうとしているのか?)
その祖母を 父は、 「千代香」のお菓子を見ると思い出すそうです。 書き直せば、 「母の香り」なのかもしれません。
その「千代香」が売ってあったので、 私も思い出して お買い上げしてしまいました。
お味は、 優しい甘さです。 お茶でもコーヒーでもあいます
お菓子には、 いろいろな 思いが重なるものですね~
私にとっては、 ちょっとした出会いでした
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