昨日の中2の授業の感想が、なかなかいいと思いました。
社会の授業で、ヒトラーやナチスが出てきました。
ファシズムの説明をした時、民族の迫害の説明をしました。
アウシュビッツのことを以前 本で読んだことがあったので、その話をしました。
私が読んだのは、フランクルの「夜と霧」という本です。
フランクルという人は、精神科の医師です。
自分が、いつ命を絶たれるか 追い詰められた状態で、人のことなどかまっていられなくなるほど劣悪な収容所の様子を克明に描いています。
そして精神科の医師として、人間性が破壊していく過程を冷静に見つめています。
今の平和な世の中では考えられないことです。
生徒の皆さんは、次のような感想を書いていました。
戦争は絶対いけない
どうしてファシズムが進んでしまったのかわからない。
そんなひどいことが行われていたなんて信じられない!
事実を見つめ、そこから自分の意見が生まれます。
社会の勉強は、過去を振り返ることによって、未来に役立てる術を学ぶのです。
歴史は繰り返すと言います。
過去の悲惨な体験をこれほど、真摯に皆さんが受け止めてくれていることに感動しました。
社会の勉強は、試験テクニックとしては、暗記が中心ですが、歴史の事実から学びとった考え方や個人の生き方をはだでかんじとってほしいと思っています