昨日 公立高校の入試問題(国語)を中3の皆さんに解いてもらいました。
35字程度で答える問題が2題、 そして80字程度でまとめる問題が1題、 出題されていました。
全く真っ白な解答があります。 手も足も出ない!と言わんばかりです。
こういう生徒さんの共通項は、 口数が少ないー言い方を変えれば、 話下手な生徒さんです。
昨今の入試問題は、 国語も英語も 言語系の傾向としてコミュニケーション能力を問う問題が増えています。
センター試験を廃止して、 新しい入試制度を文科省は検討しているようですが、 その方針にもコミュニケーション能力を問う方向性がうたわれています。
自分が考えていることを言葉に出して、 相手にわかるように説明することが まずコミュニケーションの第一歩だと思います。
苦手なお子さんは、 日記をお勧めします。 ただ3行日記はNGです。
今日映画に行った。 おもしろかった。 また行こう。
これでは、 読んだ人に何が伝わるかといえば、 面白い映画を見たとしか伝わらないと思います。
おそらく ものすごくワクワクして 面白くて 自分もこんなことできたら、 どれだけ楽しいだろう~と心の中では宇宙まで広がっていくほどの感動を覚えているかもしれません。 しかし 他の人には、 全く伝わりません。
気持ちを表す言葉を豊富に持っているお子さんは、 書くことにためらいがありません。
それは 書く力ー外に出していく能力は、 中に入ってくる力(読書などで備わっている語彙力) に支えられているからです。
インプットとアウトプットは、 表裏一体化しています。
何でもいいから本を読む、 読んだら 感想を書く。 絵でも構いません。 書くことで表現しようとする力を伸ばしていけたら、 想像力が伸びます。 イメージの力、 そして作り出す力、 それが表現力であり、 コミュニケーション能力の基礎でもあると思うのです。
ぜひ 皆さんにつけてほしい能力だと思っています。