河竹会ブログ

金子みすヾ記念館

 8月15日、 山口県長門にある金子みすヾ記念館に行きました。 長門は童謡詩人金子みすヾさんの出身地です。 

 「私と小鳥と鈴と」は、 小学校の教科書にのっていると思います。 
  鈴と小鳥とそれから私 
  みんなちがって、 みんないい
という有名なフレーズ皆さん聞いたことがあると思います。 

 記念館は、 彼女の実家が書店を営んでいたところから、 書店をそっくりそのまま残した形に記念館が増築されていました。

 記念館で彼女の人生に初めて触れました。 とても優秀な声のきれいな心優しいお嬢さんだったと彼女の友人達は、 回顧しています。 20歳の時、 家計を救うため結婚します。 その後、 一児をもうけますが、 夫から詩作や投稿も止められ、 紆余曲折の果て離婚するに至ります。

 当時の離婚は女性にとって不利だったようです。 親権は夫側にあり、 女性が親権を持つ事ができなかったそうです。 

 みすヾさんは、 夫に一人娘を渡した翌日、 遺書を残し自らの命を絶っています。 26歳の人生でした。

 現代であれば、 死ぬ事も詩作をとめることもなかったでしょう。 女性ゆえの悲しさに記念館を出る時、 涙があふれてきました。

 こんなに豊かな才能に恵まれ、 優秀であるにもかかわらず鼻にかけることもない素直な性格を持ち、 感性あふれるのびやかな心をもった金子みすヾさん・・・彼女に改めて心魅せられてしまいました。

 帰りに彼女の伝記を求めてきました。 しばらく浸ってみたいと思っています。
 

「金子みすヾ記念館」への2件のフィードバック

  1. 「・・・りんりんりんりん 鈴りんりん・・・」

    の作品名及び作者名がわかりませんので、
    教えていただけないでしょうか?

    宜しくお願いします。

  2.  ごめんなさい― 不勉強でわかりません。 
    前後のフレーズは、 わかりますか? 聞いたような気もしますが、 私が聞いたことがあるのは、 クリスマスソングだったかもしれません。 ご期待にそえず、 ごめんなさい~

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